てんびんにものをのせて,左右のバランスを取ったことがありますか?左右の重さが同じなら,てんびんは水平につり合いますね。支点に糸を結んでぶら下げても,バランスを取ることができます。もし,左右のものの重さが少し違う場合は,どうしますか?支点(してん)の位置をずらせばOKです。ぶら下げてんびんをもう一つ作って,バランスを取っておきます。これを,1つ目のてんびんの右のおもりの下にぶら下げてみましょう。右が重くなるので,右にかたむきます。でも,1つ目のてんびんの支点の位置をググっと右にずらせば,バランスを取ることができます。また,左のおもりを重くしても良いですね。ゆらゆらゆれるオブジェができました。これがモビールです。このように,モビールを作ると,重さのバランスについて体験的(たいけんてき)に理解することができますよ。
はじめに
たつの市児童科学技術館の森本です。今日は,つり合いの実験をしたり,楽しい「モビール」を作ったりしましょう。
実験を見て!
机の上に置けるモビールを作ります。目玉クリップとマグネットピンで,支点の位置移動(いちいどう)やおもりをつけたりとったりが簡単にできます。
材料は?
プラカップや丸棒,目玉クリップなどはホームセンターで,おもりのペーパークラフトは,ネットで買えます。
材料
・プラカップ:600mL 1個・・・土台
・小石:数個・・・土台の重し
・木の枝か角材・丸棒:50〜60cm 1本・・・支柱
・丸棒:直径6〜8mm,長さ40cm 1本,長さ20cm 1本・・・横棒
・水糸かたこ糸:40cm 6本
・目玉クリップ:18mm 7個
・押しピン:3個
・両面テープ:少々
・消しゴム:1個
・オブジェ:数個・・・モビールのおもり
クラフトブック「りったい さかな館」「りったい動物館」など
入手方法
・材料はすべて,ホームセンターで買える。
注意すること
・押しピンのあつかいに注意する。
・目玉クリップで指やひふをはさまないようにする。
・水糸をいきおいよく引っぱると手が切れることがある。
①作り方1:支柱と土台を作ります。プラコップに棒を立て,すきまを小石でうめます。小さい順につめこむのがコツです。
②作り方2:つるす糸を半分に折り,はしを一つ結びにします。輪(わ)を目玉クリップの穴に通し,もう一方の輪に通して結びます。
③作り方3:2セットは,両はしに目玉クリップを結びつけます。3セットは,目玉クリップとマグネットピンを結びつけます。
④両はし目玉クリップ糸で,横棒をつるします。その両はしに,目玉クリップ&マグネット糸を取りつけて,本体完成です。
⑤重さが同じだと,棒が水平になってつり合います。重さがちがうとかたむきますが,支点をずらすと,つり合わせられます。
⑥モビール作り1:棒の両はしに,同じ生き物クラフトをつるすと,棒は水平になってつり合います。
⑦モビール作り2:重さがちがうと,重い方にかたむきます。それでも支点をずらすことで,水平につり合わせることができます。
⑧横棒を,30cm定規(じょうぎ)に取りかえます。目もりがあるので,より精密(せいみつ)な実験ができます。てんびんとして使うことができます。
⑨モビールを作ったり,てんびんの実験をしたりしました。お気に入りのものをつるし,インテリアとして楽しんでください。